ティップランエギング

ティップランエギングロッドの選び方とおすすめ10選を徹底解説!初心者完全ガイド

目次

ティップランエギングとは?

ティップランエギングは、ボートやカヤックからエギを真下に落とし、風や潮に流されながらアオリイカを狙う釣法です。繊細なアタリを感じて即座に反応する必要があり、感度の高い専用ロッドと正確な操作が求められます。ロッド選びだけでなく、しゃくり方・ステイ・アタリの取り方・合わせ方を理解することが釣果アップのカギです。

ティップランロッドの特徴とは?

●高感度のソリッドティップ

繊細なアオリイカのアタリを明確に感じるため、ロッドの先端にはカーボンソリッド素材が採用されています。この部分が水中での微細な変化をキャッチしてくれます。

●短め&軽量で操作性抜群

長さは1.8m〜2.1m程度が主流で、軽量で疲れにくく、ボート上でも快適に操作できます。

●強いバットパワーで確実なフッキング

柔らかいティップとは対照的に、バット部分はしっかりとした強さがあり、アオリイカをバラさずに確実に掛けることが可能です。

ロッドの選び方のポイント

●ロッドの長さ(レングス)

ロッドの長さは、使いやすさや釣り方に大きく関係します。

・短め(6.0〜6.6フィート)

 ⇒ 軽くて扱いやすく、細かい動きがしやすいです。潮の流れが弱い場所や船の動きが少ない場面にぴったり。初心者にもおすすめです。

・中間(6.8〜7.2フィート)

 ⇒ バランスが良く、どんな場面でも対応しやすい長さです。初めての1本ならこの長さが無難です。

・長め(7.4〜7.6フィート以上)

 ⇒ 遠くにエギを投げたいときや、潮流が速い場所で有利。ただし、重さも出てくるため、長時間の釣りでは疲れやすいこともあります。

●使用するエギの重さに合わせて選ぶ

一般的に30g〜45g程度のティップランエギを使います。

・ロッドに表示されている「適合エギウエイト」を必ず確認しましょう。

・使うエギの重さに合っていないロッドだと、エギがうまく動かず、アオリイカが釣れません。

・深場や潮が速いときは、30g以上の重たいエギが必要になります。ロッドにはエギの適合ウェイトが記載されているので、それを確認しましょう。

穂先(ほさき)で選ぶ

ティップランエギングにおいて、ロッドの穂先(ティップ)はアオリイカのアタリを感じ取る最も重要なパーツです。その素材には主にカーボンソリッドとチタンソリッドの2種類があります。ここでは、それぞれの特性・メリット・デメリットを詳しく解説します。

カーボンソリッドティップとは?

■ 特徴

カーボンソリッドは、カーボン繊維をぎゅっと詰めた中実構造の穂先です。しなやかで感度が良く、軽量な素材としてティップランロッドによく使われています。

■ メリット

  • 高感度:アオリイカの「触っただけ」のような微細なアタリも伝わる。
  • 軽量:ロッド全体のバランスが良くなる。
  • 価格が比較的リーズナブル:性能とコストのバランスが取れている。
  • 曲がり方がスムーズで違和感が少ない:イカに違和感を与えにくく、抱かせやすい。

■ デメリット

  • 強度面ではやや折れやすい:極細設計なため、曲げすぎると破損しやすい。
  • チタンソリッドと比べると若干の反応遅れがある:超高感度を求める人には物足りない場合も。

■ 向いている人

  • ティップラン初心者〜中級者
  • アタリをしっかり視覚と感覚でとりたい人
  • 価格を抑えつつ性能も重視したい人

チタンソリッドティップとは?

■ 特徴

チタンソリッドは、チタン合金を中実構造で加工したティップです。金属素材ならではの高反発・超高感度が魅力で、カーボンよりも細かい振動を明確に伝える性能があります。

■ メリット

  • 超高感度:軽いアタリも「コンッ」と明確に手元に伝わる。
  • 耐久性が高い:金属素材のため、極細でも強くて折れにくい。
  • キレのある操作性:シャクリ時の反発力が高く、エギの動きがキビキビする。

■ デメリット

  • 価格が高い:高級素材なのでロッド自体も高価になる。
  • 硬さを感じやすく慣れが必要:アオリイカに違和感を与える可能性もある。
  • 視覚でのアタリの変化はやや少ない:カーボンのような曲がりの「目視」はやや控えめ。

■ 向いている人

  • 中級者〜上級者
  • 手元感度を最重視する釣りスタイルの人
  • ディープエリアや渋い状況でアタリを逃したくない人
特徴カーボンソリッドチタンソリッド
感度◎(高い)◎◎(非常に高い)
軽さ◎(とても軽い)○(やや重い)
操作性○(やわらかめ)◎(シャープで反発力強い)
強度△(やや折れやすい)◎(非常に高い)
視認性(曲がり)◎(穂先の動きが見やすい)△(視覚より手感度重視)
価格帯○(中〜やや高)×(高級)
向いている人初心者〜中級者中級者〜上級者

●水深や潮流を考慮してパワー(硬さ)を選択

硬さは、エギの操作やアオリイカのアタリの感じやすさに影響します。

・**L(ライト)〜ML(ミディアムライト)**が一般的です。

・L(ライト):やわらかめで、アタリを感じやすい反面、エギの動きは少し鈍くなります。潮が弱い場所に向いています。

・ML(ミディアムライト):少し硬めで、エギの操作がしやすく、深場や潮が速い場所でも安定。万能型です。

※硬すぎるとアタリを弾いてしまい、柔らかすぎると操作が難しくなるため、釣り場に合わせて選ぶことが大切です。

• 浅場や潮が緩やかな場所:L(ライト)〜ML(ミディアムライト)

• 深場や潮が速い場所:ML〜M(ミディアム)

●ロッドの調子(アクション)

ロッドのどの部分がよく曲がるかという「調子」も重要です。

・先調子(ファーストテーパー)

 ⇒ 竿の先だけがよく曲がるタイプ。アタリが明確に出やすく、フッキング(合わせ)がしやすい。掛けにいくスタイルの人に向いています。

・胴調子(スローテーパー)

 ⇒ 竿の真ん中から全体がゆっくり曲がるタイプ。アオリイカが違和感を感じにくく、自然に乗せることができます。じっくり釣りたい人におすすめ。

●ロッドの自重(重さ)

軽さはとても大事なポイントです。

・軽いロッドは手にかかる負担が少なく、長時間釣りをしても疲れにくいです。

・重いロッドは操作がしづらく、アタリの感度も鈍くなりがちです。

・上位モデルになるほど軽量化されていて、操作性も抜群です。

●ガイドの種類と配置

ガイドとは、ライン(糸)を通すリング部分のことです。

・SiCガイドやアルコナイトガイドは、PEラインに優しく、摩耗に強いです。

・安いロッドはガイドが小さかったり、配置が悪かったりして、ライントラブルが起きやすくなります。

・ガイドの数が多い方がラインの負担が分散され、感度も高くなります。

●ティップ素材を理解して選ぶ

感度重視ならソリッドティップ、操作性重視ならチューブラーティップが良いでしょう。初心者にはアタリの出やすいソリッドがおすすめです。

しゃくり方の基本テクニック

●軽めに1〜3回シャクる

ティップランでは「トントン」と軽くシャクリ上げてイカにエギの存在をアピールします。3回までが基本で、それ以上は不自然になることもあるため注意しましょう。

●無理な力は不要

無駄に強くシャクる必要はなく、エギが自然に動くくらいの力加減が大切です。シャクリのあとはしっかり止めて、エギに“間”を与えることが重要です。

ステイの取り方とコツ

●3〜5秒以上しっかり止める

イカはエギの動きに反応して近づいてきますが、実際に抱くのはエギが止まった瞬間です。
そのため、「動かす」と「止める」のメリハリが非常に大事になります。

シャクったあとはロッドを動かさずにしっかりステイ。この時にイカがエギを抱くため、動かさずにアタリを待ちます。

ステイが長すぎると、イカに違和感を与えてしまうこともあるので注意が必要です。
状況に応じて調整する意識を持ちましょう。

●糸フケを取りつつテンションを保つ

風や潮に流されて糸が弛んでしまうとアタリが取れません。糸フケを軽く取って、ラインに少しテンションをかけた状態をキープします。

アタリの取り方の基本

●ティップの“違和感”を見逃さない

ティップランでのアタリは非常に繊細で、以下のような変化で現れます:

イカのアタリ

• ティップが入り込んだまま戻らない

• ラインがふっと緩む(テンションが抜ける)

• ティップが「コンッ」と跳ね返るような感触

・ティップが「ピクッ」とわずかに動く

このような変化は一瞬なので、集中力を切らさないことが重要です。

●ラインにも注目

ステイ中、ラインが不自然に横に動いたり、急に緩んだりした場合もアタリの可能性があります。風で揺れているだけかも?と思わず、まずは合わせてみるのがポイントです。

合わせ方のコツ

●アタリを感じたら即フッキング!

アタリがあったと感じた瞬間に、手首のスナップを使ってスッと合わせましょう。強すぎる合わせはエギが抜けたり、イカの身が切れてしまうことがあるため、「スッと引っ張る」イメージで行うのがベストです。

●ロッドを引く方向は上方向か斜め上

ロッドを真横に引くのではなく、上方向に引くようにすると、フッキングがしっかり決まりやすくなります。

●タイミングが命!

ティップランの合わせは「ためらわず即」です。迷っている間にイカがエギを離してしまうこともあるので、少しでも違和感を感じたら反射的に合わせるクセをつけましょう。

糸がたるみすぎるとアタリがわかりにくくなります。
張りすぎず緩めすぎず、「ピンッ」と軽く張った状態をキープしましょう。

初心者から上級者まで必見!ティップランロッドおすすめ10選

ここでは、初心者から中級者、上級者向けに分けて、おすすめのティップランロッドを10本ご紹介します。自分に合ったティツプランロッドを探してみましょう。

初心者向けティップランロッド

ダイワ エメラルダス X BOAT 65MLS-IL

全長:6フィート5インチ(約1.96m)

自重:90g

継数:2本

仕舞寸法:102cm

対応エギ:18~70g

先径:1.9mm

エントリーモデルながら、感度と操作性に優れたロッドです。カーボンソリッドティップを搭載し、小さなアタリも見逃しません。VSSリールシート採用で、長時間の使用でも疲れにくい設計です。

シマノ セフィア BB ティップエギング R-S66ML-S

全長:6フィート6インチ(約1.98m)

自重:82g

継数:2本

仕舞寸法:93.7cm

対応エギ:MAX60g

先径:0.9mm

上位機種の技術を取り入れたコストパフォーマンスに優れたモデルです。スパイラルX構造により、ブレのないシャープな操作性を実現。タフテックαの穂先で、繊細なアタリもキャッチします。

バレーヒル レトロベーシック ティップラン RBS-62TR

全長:6フィート2インチ(約1.88m)

自重:99g

継数:2本

仕舞寸法:103cm

対応エギ:35~90g

先径:0.7mm

バットパワーを強化し、大物にも対応可能なロッドです。中弾性カーボンを使用し、エギの安定性を高めています。繊細なカーボンソリッドティップで、アタリを明確に感じ取れます。

メジャークラフト 三代目クロステージ ティップラン CRXJ-S682M/TE

全長:6フィート8インチ(約2.03m)

自重:未公開

継数:2本

仕舞寸法:未公開

対応エギ:MAX80g

先径:未公開

ティップラン専用設計で、一つテンヤやボートアジングにも対応可能なマルチロッドです。シャクリやすい調子で、エギの操作性が高く、繊細なアタリも捉えやすい設計です。

プロマリン アーティライドボートエギング 662ML

全長:6フィート6インチ(約1.98m)

自重:未公開

継数:2本

仕舞寸法:未公開

対応エギ:未公開

先径:未公開

手頃な価格で入手できるエントリーモデルです。ソリッドティップを搭載し、感度良好。バット部分のパワーも十分で、エギの操作性も高いです。

中級者向けティップランロッド

シマノ セフィア SS ティップエギング R-S511ML-S

全長:5フィート11インチ(約1.8m)

自重:80g

継数:2本

仕舞寸法:93.4cm

対応エギ:MAX60g

先径:0.8mm

ハイコストパフォーマンスモデルで、スパイラルXとハイパワーX構造を採用。細身軽量ながら高い強度を持ち、タフテックαの穂先で感度も抜群です。

ダイワ エメラルダス MX BOAT 511MLS-S

全長:5フィート11インチ(約1.8m)

自重:76g

継数:2本

仕舞寸法:94cm

対応エギ:18~70g

先径:0.7mm

柔軟なティップと軽さ、フッキングのしやすさを追求したモデルです。HVFナノプラスカーボンとX45構造により、しなやかでブレないブランクスを実現しています。

メジャークラフト トリプルクロス ティップラン TCX-S682ML/TE

全長:6フィート8インチ(約2.03m)

自重:未公開

継数:2本

仕舞寸法:未公開

対応エギ:MAX60g

先径:未公開

高感度ソリッドティップを搭載し、エギの操作性とアタリの取りやすさを両立したモデルです。クロスフォース製法により、ネジレやつぶれに強い設計です。

上級者向けティップランロッド

シマノ セフィア XR ティップエギング S511ML-S/R

全長:5フィート11インチ(約1.8m)

自重:80g

継数:2本

仕舞寸法:94.2cm

対応エギ:MAX60g

先径:0.9mm

スパイラルXコアとハイパワーX構造を採用し、高強度と高感度を実現したモデルです。タフテックインフィニティの穂先で、繊細なアタリも明確に感じ取れます。

ダイワ エメラルダス AIR BOAT 511MLS-SMT・W

全長:5フィート11インチ(約1.8m)

自重:79g

継数:2本

仕舞寸法:94cm

対応エギ:18~70g

先径:0.7mm

ダイワ製ティップランロッドの最軽量モデルです。SVFナノプラスカーボンとX45構造、Vジョイントαを採用し、軽快な操作性とエギをしっかり跳ね上げるパワーを両立しています。

まとめ:ロッド選び・誘い・アタリ・合わせのすべてがティップランの釣果を左右する!

ティップランエギングは、感度の高い専用ロッドを使い、正確なしゃくりとステイ、そしてわずかなアタリを確実にとらえて合わせる釣りです。すべての動作がつながっており、ひとつでもおろそかにすると釣果に影響します。

今回紹介したことを実践することで、ティップランの成功率は確実に上がります。初心者の方もぜひ、繰り返し練習してアオリイカ釣りの楽しさを味わってください。

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休みの日はエギング、ジギング、タイラバやカヤックフィッシング等の釣りを中心としたアウトドアを満喫しつつ、常に釣りに対する探究心を忘れずに、頑張っております。